菊地 一樹(講師)

キクチ カズキ

専門分野 刑法
担当科目 刑法総論、刑法各論
研究テーマ 法益主体の自律と刑法理論

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略歴

  • 1990年 東京都生まれ
  • 2012年 明治大学法学部(早期)卒業
  • 2014年 早稲田大学大学院法務研究科修了
  • 2014年 早稲田大学法学部助手(~2017年3月)
  • 2014年 司法試験合格
  • 2017年 早稲田大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学
  • 2017年 早稲田大学大学院法務研究科助教(~2018年3月)
  • 2018年 早稲田大学より博士(法学)を取得
  • 2018年 早稲田大学大学院法務研究科講師(任期付)(~2020年3月)
  • 2019年 明治薬科大学薬学部非常勤講師
  • 2020年 創価大学法学部講師

主要な論文・著作

「法益関係的錯誤概念の拡張に対する批判的検討」早稲田大学院法研論集156号(2015年)、「法益主体の同意と規範的自律(1)(2・完)」早稲田法学会誌66巻2号、67巻1号(2016年)、「刑法における性的自律の保護(1)(2・完)」早稲田大学院法研論集158号、159号(2016年)、「占有者の意思と窃盗罪の成否─条件付き合意論を手がかりに─」早稲田法学92巻2号(2017年)、「いわゆる仮定的同意について─患者の自律性の観点から─」早稲田法学会誌67巻2号(2017年)、「法益主体の『真の意思』と犯罪の成否─住居侵入罪を例として─」早稲田法学93巻2号(2018年)、「強要の限界づけと規範的自律」早稲田法学94巻1号(2018年)、「合法的な不作為の告知による強要をめぐる近時のドイツ判例の動向」早稲田法学94巻2号(2019年)、「同意殺人・同意傷害とパターナリズム─Uwe Murmannの見解を手がかりに」早稲田法学95巻1号(2019年)

所属学会

日本刑法学会

研究の概要

 わたしは、法益主体(被害者)の意思が犯罪の成否に与える影響について研究しています。法益侵害結果の発生が被害者の意思に基づく場合、原則として犯罪は成立しないものと理解されています。例えば、財物の所有者の依頼に応じて、その物を損壊してあげた者に器物損壊罪が成立すると考える人はいないでしょう。その理論的な根拠は、自ら法益を放棄した法益主体の自己決定の尊重に求められています。
 しかし、被害者の同意があれば常に犯罪不成立としてよいかという点については多くの疑問が残ります。例えば、被害者の同意が何らかの勘違いや精神的なプレッシャーによってなされた場合、その自己決定が「自由」になされたものといえるか、ひいては、被害者自身の意思として尊重に値するものといえるかが疑わしくなってきます。また、被害者が他人に自己の生命を奪うことを依頼したという場合には、その自己決定をそのまま尊重してよいか、やはり疑問が生じるでしょう。こうした問題に対して根拠をもって答えるためには、そもそも尊重に値する「自由」な自己決定とは何かという点について、原理的な検討を加えることが不可欠です。そこで、わたしの研究では、「自由」の意義に関する哲学・経済学・心理学といった多方面からの研究を参照しつつ、法益主体の意思が刑法において効力を持つための具体的な要件と限界を明らかにすることを試みています。

学生へのメッセージ

 知識を集めることは大事なことですが、それに終始するのではなく、自分の頭で考え抜いて、問題を発見する面白さを実感してください。「楽しくなければ大学ではない」ですから、旺盛な問題意識をもって積極的に学問に取り組んでいただきたいと思います。
 モットー:小さな親切を受けたら、大盛りで返しなさい

ゼミ紹介

演習テーマ

事例から考える刑法

演習内容

 本演習は、犯罪の成否が問題となる事例を素材に、刑法総論・各論における主要な問題を検討し、刑法の体系的理解と事案分析力を磨くことを目的としています。素材となる事例は、刑法の学修にとり特に有益なものを担当教員が厳選する予定であり、事例の検討を進めるうちに、自然と刑法学のエッセンスが獲得できる(はずの)内容となっています。もちろん、希望に応じて、ゼミ参加者の関心のある論点や時事的なテーマも適宜取り入れたいと思います。刑法学の「悩ましさ」と「面白さ」を体感したい方の履修を歓迎します。
ページ公開日:2020年04月01日 09時00分
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