「春のリーグ戦で優勝し、全国大会に出場することが目標です」-昨年11月に硬式野球部を取材した際、こう決意を語ってくれた戸田敬さん。
それから半年後の本年5月、目標であった東京新大学野球連盟の春季リーグ戦で通算45回目の優勝(春季は4季ぶり)を飾り、東京新大学野球連盟の代表として「第67回全日本大学野球選手権大会」に出場を決めました!全国大会では1回戦で敗退しましたが、最後まで諦めない粘りの野球をみせました。
今回は、選手からマネージャーに転向し、チームを陰で支えてきた戸田さんに、これまでの思いや決断、そして、4季ぶりに春季リーグを制覇し、全国大会出場を果たしたこと等を伺いました。
それから半年後の本年5月、目標であった東京新大学野球連盟の春季リーグ戦で通算45回目の優勝(春季は4季ぶり)を飾り、東京新大学野球連盟の代表として「第67回全日本大学野球選手権大会」に出場を決めました!全国大会では1回戦で敗退しましたが、最後まで諦めない粘りの野球をみせました。
今回は、選手からマネージャーに転向し、チームを陰で支えてきた戸田さんに、これまでの思いや決断、そして、4季ぶりに春季リーグを制覇し、全国大会出場を果たしたこと等を伺いました。
春季リーグ優勝、そして全国大会出場、おめでとうございます!
ありがとうございます!チームとしての目標が一つ実現できました。自分たち4年生が入学してから春季リーグ戦で優勝したことが一度もなかったので、今年こそは何としてもその壁を破りたい!勝ちたい!という気持ちがとても強かったです。
しかし、リーグ戦序盤で勝ち点を落としてしまい、最後まで苦しい戦いの連続でした。そのような時でも岸監督は「負けても堂々と、心で相手に負けなければ良い」と、どんな状況においてもチームを鼓舞してくださいました。
リーグ戦中のミーティングでは、私も「戦う立場はそれぞれ違うけれど、全員が最後まで諦めなければ絶対に結果はついてくる」という思いを繰り返し伝えてきました。
4月4日から5月20日まで約1ヶ月半の戦いで、どこが優勝するか全く分からないサバイバルな展開でしたが、最後は執念で勝つことができたと思っています。とくに優勝決定戦は、部員全員が球場で試合に臨み、試合に出る選手、スタンドで応援する部員とが一体となって戦っていると肌で感じました。
全国大会では自分たちのリズムが作れず悔しい思いをしましたが、今回の経験をバネにもう一度鍛え直し、秋の全国大会で勝つことを目標に練習を開始していきます。
しかし、リーグ戦序盤で勝ち点を落としてしまい、最後まで苦しい戦いの連続でした。そのような時でも岸監督は「負けても堂々と、心で相手に負けなければ良い」と、どんな状況においてもチームを鼓舞してくださいました。
リーグ戦中のミーティングでは、私も「戦う立場はそれぞれ違うけれど、全員が最後まで諦めなければ絶対に結果はついてくる」という思いを繰り返し伝えてきました。
4月4日から5月20日まで約1ヶ月半の戦いで、どこが優勝するか全く分からないサバイバルな展開でしたが、最後は執念で勝つことができたと思っています。とくに優勝決定戦は、部員全員が球場で試合に臨み、試合に出る選手、スタンドで応援する部員とが一体となって戦っていると肌で感じました。
全国大会では自分たちのリズムが作れず悔しい思いをしましたが、今回の経験をバネにもう一度鍛え直し、秋の全国大会で勝つことを目標に練習を開始していきます。
リーグ戦の途中、自力優勝の可能性が消えたときもありました。最後まで粘れた秘訣は何ですか?
今年のチームスローガンである「やればできる!」という気持ちで、全員が諦めることなく最後まで戦ったことが勝利につながったと思います。今回のリーグ戦を通して、どんなに苦しい状況でも、負けない心の強さを持ち、堂々と戦っていくことの大切さを実感しました。
今年のチームは、目先の結果に一喜一憂するのではなく、反省すべきことは反省し、しっかり次につなげていくことを皆で確認し合いながら前進できるチームなのだと思います。苦しい状況の中でも、リーグ優勝を諦めている部員は誰一人としていませんでした。最後まで諦めずにやってやる!という気持ちが勝利への執念につながったと思います。
また、勝てばたくさんの人に喜んでいただける。日本全国で応援してくださる皆さんの思いも、チームを奮起させた一因となったことは間違いありません。
今年のチームは、目先の結果に一喜一憂するのではなく、反省すべきことは反省し、しっかり次につなげていくことを皆で確認し合いながら前進できるチームなのだと思います。苦しい状況の中でも、リーグ優勝を諦めている部員は誰一人としていませんでした。最後まで諦めずにやってやる!という気持ちが勝利への執念につながったと思います。
また、勝てばたくさんの人に喜んでいただける。日本全国で応援してくださる皆さんの思いも、チームを奮起させた一因となったことは間違いありません。
今年のチームはどんなチームですか?
お互いの競争心が強いチームです。今年は誰でもレギュラーになれる可能性があると思います。2月からキャンプで新1年生が合流しましたが、今大会、すでにレギュラーとして出場しているメンバーもいるほどです。誰がレギュラーになってもおかしくないくらい、お互いが高めあっていける状況が生まれています。
大会がはじまっても、部員全員で応援に行けるのは優勝決定戦の時だけです。控えの選手は、応援以外は大学に残り、紅白戦などを行い、練習に励んでいます。その場は学生コーチが取り仕切り、その日の練習で調子が良かった選手を監督やコーチに伝えています。この習慣がチームを底上げし、レギュラーに入れなかった選手でも、次の試合でレギュラーを勝ち取るといったこともあります。そういう意味では、次の試合を目指して必死に練習に励むことで、いつでも誰にでも、レギュラーになるチャンスが掴み取れるチームだと思っています。
大会がはじまっても、部員全員で応援に行けるのは優勝決定戦の時だけです。控えの選手は、応援以外は大学に残り、紅白戦などを行い、練習に励んでいます。その場は学生コーチが取り仕切り、その日の練習で調子が良かった選手を監督やコーチに伝えています。この習慣がチームを底上げし、レギュラーに入れなかった選手でも、次の試合でレギュラーを勝ち取るといったこともあります。そういう意味では、次の試合を目指して必死に練習に励むことで、いつでも誰にでも、レギュラーになるチャンスが掴み取れるチームだと思っています。
創価大学硬式野球部に入部したきっかけを教えてください。
幼い頃、父親とキャッチボールをして遊ぶのが楽しくて。それがきっかけで小学校1年生から野球をはじめました。中学時代は部活動だけでなくシニアリーグにも所属していました。その後、スポーツ科のある高校に進学し、毎日野球に没頭しました。ほぼ家に帰宅するのは深夜12時頃です。決して遊んでいたわけではありません(笑)。それこそ、幼い頃からずーっと野球をしてきたので、高校を卒業しても大学で野球を続けるつもりでいました。
私は5人兄弟の末っ子なのですが、兄姉は全員、創価大学・創価女子短期大学に進学していました。その影響もあり、進学するなら創価大学に行こうと漠然と考えていました。また、小学生のときに創価大学野球部の方に関わってもらった機会がありました。その時にも、「もし大学で野球をやろうと思っているなら、良い監督とコーチがいるから、絶対に創価大学でやったほうがいい」と言われていました。幼心にも、その時すでに創大進学を決めていたのかもしれません。
硬式野球部には「心で勝て、次に技で勝て、故に練習は実戦、実戦は練習」との創立者池田先生からいただいた指針があります。この指針の通り、人間性や心を大切にしているチームだと知り、魅力に感じたのも入部のきっかけになっています。
私は5人兄弟の末っ子なのですが、兄姉は全員、創価大学・創価女子短期大学に進学していました。その影響もあり、進学するなら創価大学に行こうと漠然と考えていました。また、小学生のときに創価大学野球部の方に関わってもらった機会がありました。その時にも、「もし大学で野球をやろうと思っているなら、良い監督とコーチがいるから、絶対に創価大学でやったほうがいい」と言われていました。幼心にも、その時すでに創大進学を決めていたのかもしれません。
硬式野球部には「心で勝て、次に技で勝て、故に練習は実戦、実戦は練習」との創立者池田先生からいただいた指針があります。この指針の通り、人間性や心を大切にしているチームだと知り、魅力に感じたのも入部のきっかけになっています。
選手として入部された戸田さんが2年生の夏にマネージャーに転向されました。どのような決断からだったのでしょうか。
入部したときは頑張って練習をして試合に出たい!そう思っていました。しかし、現実はなかなか思うようにいきませんでした。周りのレベルは非常に高く、このまま選手として野球を続けるべきかどうか、迷うようになりました。
監督は「自分のために頑張る事には限界がある。しかし、人のために頑張ることには限界はない」と私たちに言われます。自分は野球部の中で、選手としてチームの役には立てないかもしれない。でも、野球部の指針である「人間野球」というものをマネージャーの立場から実践し、チームのために役に立てるかもしれない。その思いに至った時に、心が決まりました。1年生の頃から、当時の主務マネージャーを見ていて、すごいなーと思っていました。大学生でここまでできるんだと感じていました。その影響もあってか、一番自分を成長させることができる場所がマネージャーであると確信し、2年生の8月、マネージャーに転向しました。
監督は「自分のために頑張る事には限界がある。しかし、人のために頑張ることには限界はない」と私たちに言われます。自分は野球部の中で、選手としてチームの役には立てないかもしれない。でも、野球部の指針である「人間野球」というものをマネージャーの立場から実践し、チームのために役に立てるかもしれない。その思いに至った時に、心が決まりました。1年生の頃から、当時の主務マネージャーを見ていて、すごいなーと思っていました。大学生でここまでできるんだと感じていました。その影響もあってか、一番自分を成長させることができる場所がマネージャーであると確信し、2年生の8月、マネージャーに転向しました。
主務マネージャーとして心がけていることは何ですか?
創価大学野球部の目標は日本一です。現在は部員が84名いるチームで、全員が同じ日本一に向かって戦っていくためには、それぞれの置かれた立場を理解する必要があります。その中で、選手のモチベーションをあげたり、控え選手や学生コーチ、マネージャーがチームの勝利のために自分の立場で出来ることを考えたり、全員がそれぞれの役割の中で、責任感を持てるよう心がけています。また、様々な相談をしてきてくれる部員もいるので、寄り添ってしっかり話を聞くことも大事にしています。
私自身、チームを支えていく以上、寮生活も公私に渡ってきっちりやっていくことが信頼につながると考え、寮生活は徹底して大事にしてきました。毎朝15分の掃除、靴を揃えること、廊下に荷物を置かない等。普段気がついたことも、後輩に指示するのではなく、誰かを頼るのでもなく、上級生自らが率先してやっていこうと思って取り組むようにしています。日本一を目指すのであれば、人間性も日本一でなければならないと思います。そういう人としての行動、相手を思いやる心がなければ、いざという時に勝てないと思っています。
主務になってからというもの、監督やコーチと、練習前のミーティングなどを通して話をする機会が多くなりました。その中で監督やコーチが最近気になっていることや、こうすればチームが良い方向に行くのではないかということを教えていただきます。それを部員に伝える際には、まずは話す前に自分の中で一番伝えたいことを手帳に書いて整理するようにしています。学年によって伝え方や、伝えたい部分が違うときもあるので、そういった場合は学年別に集まってもらって話をすることを心がけ、伝え方にも気を遣うよう意識しています。
私自身、チームを支えていく以上、寮生活も公私に渡ってきっちりやっていくことが信頼につながると考え、寮生活は徹底して大事にしてきました。毎朝15分の掃除、靴を揃えること、廊下に荷物を置かない等。普段気がついたことも、後輩に指示するのではなく、誰かを頼るのでもなく、上級生自らが率先してやっていこうと思って取り組むようにしています。日本一を目指すのであれば、人間性も日本一でなければならないと思います。そういう人としての行動、相手を思いやる心がなければ、いざという時に勝てないと思っています。
主務になってからというもの、監督やコーチと、練習前のミーティングなどを通して話をする機会が多くなりました。その中で監督やコーチが最近気になっていることや、こうすればチームが良い方向に行くのではないかということを教えていただきます。それを部員に伝える際には、まずは話す前に自分の中で一番伝えたいことを手帳に書いて整理するようにしています。学年によって伝え方や、伝えたい部分が違うときもあるので、そういった場合は学年別に集まってもらって話をすることを心がけ、伝え方にも気を遣うよう意識しています。
「全員野球」とは何か、教えてください。
部員84名。試合に出られるメンバーは25名。部員の大半が試合に出ることができません。しかし、試合に出られない人にもその人にしかできない役割があると思っています。「全員野球」とは、試合に出る出ないに関係なく、全員で戦いに挑んでいく姿勢だと思っています。「全員野球」を掲げるからこそ、みんなで向かっていかないと勝てない!その思いが込められているのがこの言葉だと思います。選手が試合に全力で挑むのは当然です。それは、控えの選手だとしても同じ姿勢でなければなりません。全員が勝利に向かって一丸となるからこそ、一人ももれなく勝利の喜びをわかちあうことができます。先にも触れましたが、優勝決定戦での一体感は凄いものでした。全員で勝つという気運も高まりを見せ、レギュラー選手も84名全員で勝利を勝ち取るために、優勝決定戦に進むのだと決意していました。
選手はただならぬ緊張感の中で戦っています。団結のためには、控え選手の士気を高めることも必須です。私もチームの団結、そして勝利のためなら何でもやるという思いでマネージャーとしてチームを支えてきました。そのような中、リーグ優勝をした際に、部員が胴上げをしてくれたのです。そして、「ありがとう」と。選手だけでなく、陰で戦っている自分に光を当ててくれた仲間の心にも感動が込み上げました。
選手はただならぬ緊張感の中で戦っています。団結のためには、控え選手の士気を高めることも必須です。私もチームの団結、そして勝利のためなら何でもやるという思いでマネージャーとしてチームを支えてきました。そのような中、リーグ優勝をした際に、部員が胴上げをしてくれたのです。そして、「ありがとう」と。選手だけでなく、陰で戦っている自分に光を当ててくれた仲間の心にも感動が込み上げました。
硬式野球部の活動を通して成長できたと感じることはどんなことですか?
寮生活などではコーチ中心に細かいところまで凄く徹底していることにレベルの高さを実感します。そういう意味では野球部員としての活動を通して人間的に成長できたと思っています。高校時代までの私は、皆を支え、引き上げる側ではなく、他人任せだったと思います。しかし、創大硬式野球部に入って、人として大事なことを監督やコーチから教えてもらいました。監督は「心」や「人間性」の部分を本当に大切にされており、戦う上での気持ちの在り方等、今も学ぶ毎日です。
有り難くも野球部として取材を受けることや、来客の応対をする機会も多々あります。その際には、自分の対応がすべて創価大学、硬式野球部のイメージになります。自分の責任のもとで、人のために行動する。丁寧に誠実に応対する姿勢を4年間の人間野球を通して培うことができたと思います。
有り難くも野球部として取材を受けることや、来客の応対をする機会も多々あります。その際には、自分の対応がすべて創価大学、硬式野球部のイメージになります。自分の責任のもとで、人のために行動する。丁寧に誠実に応対する姿勢を4年間の人間野球を通して培うことができたと思います。
最後に今後の決意を教えてください!
野球部には監督と交換日記をする習慣があります。私は、マネージャーに転向した際、その日記に決意を綴りました。その時、監督から、「日本一のマネージャーになれ!」との言葉をかけてもらいました。色んな意味が含まれているとは思いますが、全国大会で日本一になれば、すべての面で日本一になれると思っています。しかし、その日本一を目指すには、全員が今まで以上にすべての面でレベルを上げていかないと勝ちきれないと感じています。いざという時に力を出し切れるチームへと高めていけるよう、自分の立場で、創大野球部日本一に貢献できるようスキルアップしていきます。
そして、今まで以上に多くの方から応援してもらえる野球部に成長していきたいです!
そして、今まで以上に多くの方から応援してもらえる野球部に成長していきたいです!
PROFILE:
とだ さとし Satoshi Toda
[好きな言葉]
使命ある処に道あり
[性格]
明るい、天真爛漫
[趣味]
歌を歌うこと
[最近読んだ本]
「道をひらく」松下幸之助
ページ公開日:2018年06月22日